欠田誠のマネキンの世界
第23話 「人がつくる、ひと。」等身大の“人のカタチ”に迫る、展覧会。にちなんで(その1)

 2008年11月29日(土)−12月14日(日)の期間、春日井市の文化フォーラム春日井で

 「人がつくる、ひと。」と言うユニークな企画の現代美術展が開催されています。

 出品作家は、えりも(人形作家)、北川宏人(彫刻家)、小出ナオキ(彫刻家)、白水ロコ(彫刻家)、津村耕祐(ファッションデザイナー)、松田光司(彫刻家)、の皆さんと私、欠田誠(マネキン作家)の6人で、それぞれ異なったジャンルで人体を作り続けている作家が、等身大の作品を一同に並べて、何故、人は人を作るのか?その問いに迫ると言うもので、今日、彫刻、フィギュアー、マネキン、人形、など、素材や表現方法は互いに関連しあっており、それぞれの境界のあいまいさを作品で体験し、人物表現の魅力を探らおうと言う趣旨の展覧会だと思います。このような企画展は非常に珍しく、展覧会という場で他のジャンルの作品と同列にマネキンを並べて見るのは私も初めての経験でした。この機会にそれぞれ異なったジャンルで造形活動をしている人達と人体造形について語り合えた事はとても有意義なことでした。

 マネキンの展覧会場は、あえて言うならばデパートのウィンドーや店の売り場などですが、私は、どんなでディスプレーか、どんな服を着せて飾られているのか、などに興味を持って見ていますが、マネキンそのものを見るという意識ではあまり見ていなかったように思います。マネキンは服を着せるためのもの、マネキンの美は服を着せる事によって完成する美だと思っていますが、マネキンの最後の完成の部分、つまり、どんなメークをしてどんな服を着てどんな飾り方をされるのかは作者の思いの及ばない世界です。

 マネキンにとって良いクライアントや良いデザイナーに恵まれる事はとても重要な事です。

 その事によって作者の予想以上の作品に完成させられる事もしばしばあることです。それはマネキン造形の魅力でもあると言えるでしょう。

 展覧会の関連企画として初日、29日(土)の17時から19時、「人を作る理由」と言う表題でアーティスト・トークが開かれました、メンバーはコーディネーター=岩淵貞哉さん(美術手帳 編集長)サポート=深山路子さん(かすがい市民文化財団)参加作家は、人形作家(えりも)、彫刻家(小出ナオキ)、ファションデザイナー(津村耕祐)、マネキン作家(欠田誠)、でした。

 これから数回に分けてアーティスト・トークの紹介や展覧会の紹介を兼ねて私のマネキンについての思いなどをお話してみたいと思っています。

 私はこの展覧会に等身大の人体1点、トルソー1点、メッキによるボディー1点、顔4点、4分の1サイズのミニチュア6点、他に(株)アップルの協力で、欠田、監修による2シリーズの新作マネキン4体(原型・中村道彦、中島ひでこ)を出品しています。
写真上段より:
 1)欠田出品作 展示コーナー風景
 2)(株)アップル協力出展のマネキン
 3)展覧会入り口風景・マネキンの後姿がガラス越しに見える