欠田誠のマネキンの世界
第87話 地震対策 舛添知事疑惑問題

 2011年3月に発生した東日本大震災の復興支援チャリティー展が今年も9月に開催される予定ですので私はそのための作品を今制作しているところですが、今度は熊本大地震が4月に発生し今でも余震が続いている状態です。東日本大震災の時はマネキン制作に携わる自分の微力さを感じながら私も幾つかの支援活動に参加してきました。あれから5年後の熊本大地震までにも広島の土砂崩れや大雨による河川の堤防決壊など大きな災害に見舞われています。熊本地震で怪我をされた人の55パーセントは家具の転倒や落下物などによる屋内の被害だそうです。
この機会に改めて身近な家具の固定や配置など地震対策の現状を見直してみると、私の場合あまりにも無防備であることに気付き、最優先の仕事として制作を中断してその作業にかかっています。もともと大工仕事が好きなので手掛けるとなかなか手離れが悪く、作業は秩父のアトリエにも及びエンドレスの状態が続いています。しかし今やらなければ、災害に対する備えは時間が過ぎると緊迫感が薄れるものです。

この度明るみになった、舛添要一東京都知事の政治資金にまつわる数々の疑惑問題には強い憤りを感じます。知事になる前の議員時代にすでにいくつかの疑惑があった事が明らかになり報道されていますが、それを知っていれば当然知事には選らばれなかったと思い、都民としてとても残念です。今までの釈明では「法律に則った事でルールに反することはしていない。しかし、それが都民に「やり過ぎ」「おかしい」と言われるならこれからは指摘された部分は改めましょう」という事で釈明を聞くたびに不信感が募ります。自分が選んだ法律に詳しい専門の弁護士に精査をゆだね一連の行為が法律違反に当たらない事、たとえグレーであっても黒でない事を立証させようとしているようです。これほどまで一般の常識や倫理や良識からずれた人物を選んだ我々、騙された我々に責任がある。都民全体の恥という事になるのでしょうか?

今回の疑惑に対する都議会議員の対応が注目されますが選挙や党派の思惑が優先した結果にならないように見守りたいものです。

人の魅力や人格は学歴や学業の成績とは全く比例しないことを思い知らされます。現在の政治資金規正法はザル法と言われていますが法の解釈次第でこれほどの公私混同、私服をこやす行為が可能だとすれば事細かく規則をつくって抜け道の無いように規制しなくてはこれからも政治とカネの問題は解決しないでしょう。良識が通用しない野蛮で貧しい(物や金ではなく)文化レベルの低い社会ほど規則をたくさん作って規制を強化しなければ被害は甚大です。
都庁には知事の諸々の疑惑に対する抗議が2万件以上寄せられているそうで職員はその対応に追われているようです。2万件という数は過去最多の記録だそうです。

私は政治に関心が無いわけでは有りませんがマネキンを語るテーマでスタートしたこのエッセイで、敢えてこのようなテーマは避けてきました。
しかし現実を直視し造形活動やあらゆる場で発信する事はとても重要なことだと思います。
写真
・復興支援チャリティー展出品予定作品
写真提供 筆者